曲目と思い出 ('98/07/14 01:00)

「ZUVUYA」の精の「コンダクターはもちろん〜」のかけ声と共に旅の始まり!

(1)やさしさに包まれたなら
旅行カバンを下げ、ツアコンのユーミン登場。紫っぽい紺色(?)のコートが宝塚っぽい。
スクリーンが後ろにあり、背後から明るい照明がバンドメンバーの存在を浮かばせています。
う〜ん、もう懐かしい感じになります。
この選曲は、余りコアでない観客も知っている曲なので、「つかみ」に成功していました。

(C)sankei-shinbun

(2)Miss Broadcast
暗転したステージ、スクリーンが除かれ、イントロと共にステージ上からいく筋もの
スポットライトが点滅して、気分を高めます。次は何かな??
はい、聴きなじみのあるリズムが流れ始めます。そう、「ブロキャ」です。
ユーミンのコートともマッチした姿のダンサーが登場、舞台を右に左に。
そう、これは人形なの?リズムに合わせて、肩をカクカクさせるのが可愛い振り付けです。
マネキンのように、全身を抱えて運ぶシーンもありましたね。
終りの部分で、ダンサーがユーミンを取り囲み、アッという間に衣装チェンジ!

★アリーナバージョンから、イントロの時にステージ中央に置かれたバッグにスポットが
点滅、「ON AIR」の文字が見えました。

(3)恋の1年は孤独の千年
両手を上げて、ブルーのタイツ姿を披露し、会場は盛り上がります。
ピアノの軽やかなピッチが響いて、ワオッ!「恋一孤千」ですね!聴きたかった曲。
ダンサーもヒラヒラスカートに替わってます。照明がリズムに合わせて、色を変え、ステージ
上を光の渦が舞っています。
大宮初日、不覚にも、早くも涙が出てきちゃった。
ユーミン、呼吸が激しく、もう大汗かいてガンバッてる。
「孤〜独の、千年!」で左手をサッと掲げるポーズも、決まってます。
間奏部でリンボーダンス。大阪から「くぐり抜け」が「バーの飛び越し」に代わり、
「大阪飛び」と命名されました(?)。
最後にホリゾントのカーテンが落とされ、さてさてオープニングのご挨拶へ!

(4)夢の中で〜 We are not alone,forever
スリットでいく筋にも細かく切り刻まれた照明が会場へ向けて回転します。

(5)TUXEDO RAIN
カーテンが閉じられ、水中から空を見上げた時のようなユラユラとした照明が奇麗です。
イントロと共にウェディングドレス姿のYM、下手からそろそろと登場です。
二重のスポットライトが全身を照らし、観客の注目を一身に浴びる演出。
カーテンの後ろ側では、カップルのダンスが照明により拡大されて投影されています。
唄部分が終り後奏のリズムが高鳴るうちに、例のカップルの様子がだんだん険悪ムード。
彼女に殴られた彼氏がブッ飛ぶと、ウェディングドレスの中から照明で「アッカンベー」!
ケケケと、笑い声が響きます。

★アリーナバージョンでは、この時、舞台両ソデ上部から、やはりアッカンベー顔の
タペストリーがヒラリと舞い落ちます。左右でYMの表情が違ってましたっけ。

(6)結婚式をブッ飛ばせ
イントロと共に舞台は明るくなり、バルーンの教会が出来上がっています。
ウェディングドレスのまま、舞台左右を行き来し会場を沸かせるYM。
終盤「My God」のところで、衣装チェンジ。膝出しミニミニルックで再登場。
最後、教会は激しい振動と共に、崩壊。確かにブッ飛びました。
大拍手の中、カーテンが閉まり、アンプラグドへ移ります。

(7)君なき世界 or 守ってあげたい
メンバーも観客もリラックスできるアンプラグドの時間です。
MCの話題は時間と共に替わっていきました。
最初は、年末年始ネタで、家を掃除して出てきたお宝のお話し。
「直筆サイン入り」の「ポールマッカートニー楽譜集」「整形前のMJの写真」等など。
セナのF1フラッグの話しから「君なき世界」へ入るところはシンミリしましたね。
その後「ダディネタ」に変わり、これは代々木まで度々繰り返されました。
メンバーの結婚式のエピソードや、松田聖子ネタとバリエーションも豊富でした。
ツアーも終りになると、老後(?)には場所にこだわった小さいコンサートもいいかな、、
という感じに。
メンバーは「枯れた順に」と、市つあん、中川さん、田中さん、村さんの順に登場。

★横アリからここの部分は日替わりで「守ってあげたい」になりました。
MINOLTAのCMの関係でしょうか?
各会場最終日は「守って」の傾向があったようです。

(8)セイレーン
暑いですね〜、と言って脇の下の汗をぬぐって笑いを取るYM。
2曲目はボサノバ調でこの曲。「お子たち」には出来ないオトナのハワイサウンド。
タンバリンの音もせつなく響きます。「こっちのバージョンの方が気に入った」と
言われた通り、なかなかシブい味わいでした。

(9)砂の惑星
インドのシタール風サウンドが市川さんのギターから流れ始め、YMのスキャット。
赤い照明が次なる曲へのムードを盛り上げます。
おなじみのリズムと共に、カーテンが開くと、不思議なさびれた工場風のセットが。
コーラスの3人がローソク(燭台)を持って踊り、妖しい雰囲気を醸し出します。

★横アリから「ディーバ庫都ちゃん」がここで登場しました。「大事な地位」を後世に
引き継ぐというテーマなんでしょう。

(10)WANDERERS
ドックドックと腹に響く、あのイントロ。あの曲が帰って来た!
ここで一気に観客の興奮度が増してきます。
振り付けはフルモデルチェンジ。機械仕掛けのロボットのように腕をカクカクとさせて。
ワンコーラスが終り、間奏に入ると、天井より下がった通風孔からシューッと白い煙が。
ここの部分、ステージ客席はバリライトの光の渦が交差して、とても好きなライティングです。

(C)sankei-shinbun
(11)LOVE WARS
舞台後方からの照明で、ファン(扇風機)の前に立つユーミンがクッキリと浮かび上がり、
定番曲の盛り上がりにハズミを付けます。セカンドコーラスから階段を降りて舞台センター
に位置し、バリライトの交差もますますいい感じ。

★アリーナバージョンからスゴイ仕掛けが登場。間奏部でリズムに合わせて、ファンの前の
スペースから火花が2回、まず左、次に右。オ〜ッ、という間に舞台最前より赤い火柱が4本、
「ボワーッツ」と! これには大抵の観客が驚きます。前の席では熱気を感じるとか。
代々木の1F−Hブロックで観たのですが、細い筒がニョッキと出てきて、火柱の時は白い煙が
出口から漏れていました。アリーナならではの危なそうな仕掛けですネ。

Intermission「京劇」
幕が閉まり興奮が冷めようかという時、シャンシャンという音と共に、客席通路からYM
ロゴマーク入の旗を掲げたダンサー2名登場。リボンやバトンを使ったパフォーマンスです。
最初は少し長いように感じたものの、だんだん慣れてきました。
客席からのあたたかい拍手もウレシかった。

(12)満月のフォーチュン
ダンサー6名の最後の勢揃いパフォーマンスが最高潮になった途端、おなじみのカットイン・
イントロ。はい、満月ですネ。竜宮城のお姫様風の衣装のユーミン、バックは書き割りですが、
お寺のようなものが。ダンサーが2名づつポップアップリフターにより舞台下から飛び出して
きます。キラキラ光る紙ふぶきと一緒に。ダンサー、コーラスの振りに合わせて体を揺する
ファンもいました(→ 僕のことだ!)。

(13)春よ、来い
このあたりの連続性はいい感じ、衣装も曲に合っています。あまりコアでないファンも、さすが
この曲は知名度抜群で受けていたようです。おなじみのドラゴンも下手奥より登場。
客席まで降りてきます。通路側で見送るファンから拍手が送られます。最後はステージから客席
に向かって、赤い照明が放たれます。この曲を聴くと「Dancing Sun」が思い出され、ライブも
終わってしまうように感じてしまうのは僕だけでしょうか?


(C)sankei-shinbun

(14)Sunny day Holiday
一旦暗くなった後、照明点灯・イントロと共に、最初のコートを身につけバッグを下げた
ユーミンが手を振って登場。時間軸は一度、最初に戻ります(?)。
曲が終わると、スユアの精に両脇をはさまれ舞台後方へと消えていきます。

(15)Reincarnation
強烈なライトが客席に向かって点灯、これがマヤの像ですね。既に上がっているせりに乗った
ユーミンは黒のパンツルックに変身。久しぶりです、この曲。ダンサーに合わせて、握りこぶ
しを上下に振る客席。ギターのメンバーも最前まで出て、気分を盛り上げます。
マヤの像の照明ライトが曲に合わせて流れるように点灯します。最後、ドンという合図と白い
煙と共に瞬間移動で消えるユーミン(実は舞台下に沈んでいった!)。

(16)Woman
渦を描く光線が回りだし、イントロと共に薄いグリーン(?)のドレスをまとったユーミン登場。
こんなLadyっぽい衣装は珍しいのでは。ちょっと地味目な曲ですが、女性群にはかなり受け入れ
られた曲。

(17)Saint of Love
静かにイントロが流れはじめます。素晴らしい歌詞ですよね。
途中から修道服姿のコーラスが舞台後方から合流(このあたりツアー途中から変更有り)。
終盤の英詞の部分、マヤの像のライト部分が左右に分かれ自画像が現れ、太鼓のリズムが響き出
すと、コーラス、ダンサー、が小太鼓を下げて登場。コーラスの重なりと共に、おとなしかった
会場もだんだんと手拍子。幕が閉じ太鼓のリズムが、もう一度「ドドン、ドン」と響き渡り、
ヒューマンなステージングを目指したライブにふさわしい本編の終了です。

★アリ―ナバージョンから庫都ちゃんも小太鼓隊一員として参加。
札幌ではのど唄の嵯峨さんがご出演。

(C)sankei-shinbun

(EC-1)Sweet Dreams
3分程のインターバルを経て、照明が落ち、拍手が高まります。
イントロと共に幕が開くと、これはいったい??

ステージ全面をカーテンが覆い、その中心部、中空にユーミンが片手を前に伸ばし浮いている?
これが話題の小林幸子もマッ青の「アトランティス」。
大きなうねりの波のイメージ、カーテンの内側からの風に揺れ、照明が美しく波のような演出。
セカンドコーラス中盤の間奏部になるとユーミンの位置は一段と上昇。
客席から大きなどよめきが起こります。曲終了と共に幕が閉じられます。

(EC-2)青春のリグレット
Sweet Dreamsのメロディーがオルガン調で流れ、スユアの精があらためて登場。旅の終わりを
告げます。「もう一度、スユアの幕を開けましょう」。
そして幕が空き、Cowgirlスタイルに変身したユーミン、コーラス、ダンサーが登場。
ここのダンスシーンはお気に入りです。次々と隊列を変え、もうカッコいい!としか言えませんネ。
舞台を右へ左へ、ステージと客席が正に一つになっていきます。
曲が終わってメンバーの紹介。二人の中村康子サンの紹介に客席がどよめきます。

(EC-3)Cowgirl Blues
「以上のメンバーでおおくりしました!」の挨拶に続き、新しい振り付けで最後の曲が始まります。
もう、ここまでくると興奮状態もピークに達しています。
幕が締まり、終わったと思いきや、「帰って来て、帰って来て」の部分と共に幕が開き一同列に
なって更に盛り上げます。単純だけど憎い演出です。
どよめきの中、ステージ上でも客席でも手を振りながら、ついにアンコールも終了。

★アリーナバージョンから最終コーラスでバンド、コーラスを除く全員が客席に降りてくれる演出に
なりました。(確か)大阪からは「調整卓」のところに「お立ち台」ができ、踊ってくれました。

(Wコール)海を見ていた午後
この曲がWコールのメイン。ここで聴けるとは。逗子を思い出します。
僕は大宮、市川、大阪、札幌、名古屋でこの感激を味わいました。
代々木の最終日には「NO SIDE」で泣きました。
ワールドサッカーの悲しい敗北感が伝わってくるようでした。

ツアーファイナルスペシャル('98.7.12 Sun)
「DESITNY」!! (詳細は「Nagoya」のページへ)

★以上、記憶で書いています。画像はなくなる可能性があります。