FIGARO japon （フィガロジャポン）2015年5月号 　【新連載】アンシャンテ ユーミン！ vol.1 　　松任谷由実Ｘ原田マハ（作家）対談 （全２ページ） (c) CCCメディアハウス 　＊抜粋 　原田 　　印象派の画家たちは、自分の目に映った一場面をカットアウトして 　　作品にしたんです。松任谷さんの楽曲も情景を切り取ることで 　　ドラマを感じさせる。初めて松任谷さんの曲を聴いた時、 　　なんでこんなことができるのだろうと驚きました。 　松任谷 　　一度世の中に通ると、それが当たり前になるんですよね。 　　ただ、作り続けるほうは徐々にきつくなってきます。（中略） 　　私にも何をやっても自分で小躍りするようなゾーンに 　　必ず入れる時期がありましたが、それは過ぎたという自覚も 　　あるんです。それでも性（さが）だから作り続ける。 　　苦しくなったとき、アートに答えがある。