ヒデの極私的「My Best Yuming」


★Live Tune
ライブでは欠かせないあの曲この曲の中から自分の中の「定番曲」はコレッ。

○WANDERERS
ず〜っと毎年やってくれてましたよね?ちょっとやりすぎでは、と思っていましたが、
イザ「Cowgirl Dreamin'」ツアーで聴けなくなったら、ガゼン聴きたくなってしまいました。
あのイントロがドクドクと響いてくると身体が自然にうずいてきます。
間奏の所のスターウォーズばりのビジュアル(光の疾走)も好きです。
照明が場内を照らしまくり、気分も盛り上がりますね。
「君に会えなくなるなんて」この短いフレーズが、なくした恋の切なさを見事に表現しています。

○DESTINY
アクション付きで乗れる、これも定番。「REGEND OF THE ZUVUYA」ツアー最終日の感動は
今でも忘れられません。静かでゆっくり目のイントロが流れ、「埃だらけの〜」とスローテンポで
始まると会場のテンションが一気に高まります(そういうアレンジをたびたび聴いたような・・)。
「虚しい事。結ばれぬ悲しいDESTINY」と言い切ってしまう、女心の強さ&潔さよ。。

○青春のリグレット
みんな、このような「青春のひとこま」を持っていることでしょう。
元気が出てくる素晴らしい曲です。「笑って話せる」ってステキな事ですよ。


★Broken Heart
恋に敗れても、タダでは済まない気持ちをグサッと描く、ユーミンお得意の世界から3曲。

○真珠のピアス
こんなことが実際あったら、オトコは女性恐怖症になってしまう!みたいなコワさがある曲です。
「引越しする時、気づくでしょう」なんて。
「背中にまわす指の力とは裏腹な、あなたの表情が見たい。」
何てクールで冷めていてコワいのでしょう!!

○LATE SUMMER LAKE
舞台となる場所の設定にこだわった曲でしょうか?
「鉛色したレイク」これだけで深く沈んだ景色が目に浮かびます。
「きみにとてもききたいよ 若さは幻かと 堕落は虹の光に哀しいほど似ているかと」。
気持ちがストレートに伝わってきます。

○ふってあげる
本当は悔しいんですよ。「今夜、わたし、死んでしまおうかな」ってくらいに。
でも、ちょっと「ふってあげた」って気分でいたい。
そんな微妙な心理がうまく表れていますね。
「シーズンのページがさかさまにめくれて、いちばん笑ってるショットで止まってる」。
そう、幸せだったシーンは永遠に記憶に残るものです。


★Sense of GOD
何となく、僕たちを天から眺めていて、何か大切な事を気づかせてくれるような曲です。

○SALAAM MOUSSON SALAAM AFFRIQUE
スケール感から言ったら、全曲中これが一番ではないでしょうか?
アフリカの大地を踏んだ事はありませんが、きっとこのような気持ちになりそうです。
初期に「アフリカへ行きたい」と歌い、後に「HOZHO GOH」等でも土俗信仰のような世界に
興味を持つ、ユーミンの心の底にはどんな思いが流れているのでしょう。
「繰り返す罪を許してくれる」なら、僕もアフリカへ行ってみたくなります。
それにしても「天は大地に注ぎ、大地は天に溶け」って雄大な歌詞だと思いませんか?
「Tears and Reasons」ツアーでのビジュアルが強烈に記憶に残っています。

○Take me home
第三者を冷静に見つめた曲として秀逸だと思います。
夢は厳しい現実の中では、はかなく消えてしまいそうになるけれど、僕たちは前を向いて歩いて
いかなきゃね。
ようやく知った「昔は未来の向こうにもあること」。ここにもタイムパラドックスが読み取れます。
アレンジの妙も手伝って、この主人公を天上から見つめているような気がしてきます。

○Delphine
静かな控えめな曲ながら、切々と思いが伝わってくる好きな曲です。
「戻ってきてほしい」という気持ちの強さより、海辺の穏やかな光景の方が印象的とさえ
言えますが、全体のバランスがとても清々しい感じに仕上がっていると思います。


★Vanishing Love
記憶に残らない恋もあれば、いつまでも続く忘れられない恋もある。
ユーミンの手にかかると、それはいつでも魔法のように蘇ってきますね。

○影になって
98年の苗場で聴くことができて、オ〜ッとうなった曲です。
JUZZYな雰囲気が、少しけだるく、少し切なく、思い出を唄い上げています。
「昔たしかに、きっとどこかで出会った一枚のネガ」。
物の中に自分の気持ちを託する詩の世界はスゴイものだと思います。
「どこへ続くの、街路樹の影たち」。ここの心象風景の描き方も素晴らしいです。
それにしても「ドーナツ屋の薄いコーヒー」が唄になってしまうなんて。。

○NIGHT WALKER
都会的なセンスが光る、素晴らしい曲です。
「次々消えていく街の灯り」「心をかりたてるシャッターの音」。
何気ない都会の光景さえも、傷心をいやすことにはならないのでしょう。
深夜の街を行くあてもなくブラついてしまう、主人公の気持ちも身にしみてきます。
「私をおいてゆくのならせめて、みんな持ち去って、あなたが私にくれたすべてを」
忘れたい恋ほど忘れられないものです。。

○雨に消えたジョガー
消えていく命を唄った「ひこうき雲」も好きですが、もう既に消えてしまった命を唄った
この曲も忘れられない名曲です。
とても映像的なところがユーミンらしいし、死を「彼だけ一人でボートに乗る」と表現した
ところもスゴいです。
病名を歌詞に入れたり、言葉の順序を変えたり、技巧的なところもあるにはあるようですが、
それより彼を思い出した彼女の切なさが伝わってくる「叙情性」に注目するべきでしょう。


★Time Passage
ユーミンの曲に一貫して流れる「切ない感じ」。
「時の流れ」が生み出す懐かしいほろ苦さに共感してしまいます。
グ〜ッと胸にしみる3曲です。

○青いエアメール
もう恋人関係ではない彼からのエアメール。「けれどあなたがずっと好き」。
「時の流れに負けないで」とは自分だけでなく、彼へのメッセージでもあるのでしょう。
あの幸せだった頃をあなたも忘れないで、と。
海を渡って届いた手紙はそれはそれはうれしいものです。
でも、ユーミンはそんな日にも雨がふさわしいと思ったんですよね。

○悲しいほどお天気
大人の歌だなあ、と感心せざるを得ない曲です。
「青いエアメール」と似たシチュエイションではありますね。
「いつまでも、私の心のギャラリーにある、あなたの描いた風景は悲しいほどお天気」
曲のテーマが凝縮されたここのフレーズ、最高に好きです。

○灼けたアイドル
アルバム「SURF & SNOW」にぴったりとハマった曲ながら、テンポ良く明るいのにしみじみ感が
漂っていますね。遊び仲間でヤケにカッコ良かった奴っていましたよね。そんな彼も今では
海辺の街を流してはいないのですが、思い出の中の彼の姿はずっと変わらない。
「酸っぱいパイナップルでいたい」という気持ちも可愛いじゃありませんか。


★Love Goes On
この幸福感にひたっていたい、自分の愛に誇りを持ちたい、あの愛に私は真剣だった、
というトーンを持った曲を集めました。

○REINCARNATION
生まれ変わっても、あなたを愛し続けたい。この情熱はあまりに熱くて、ハタから触ったら
やけどしそうですね。

○星空の誘惑
これ、歌詞の世界もですが、アレンジが大好きなんです。
間奏部分の、ブラスとストリングスがかぶさって、そしてコーラスも!
最後に転調するところもいい感じ。ここ、最高にノレます。

○二人のパイレーツ
アレンジが少し贅沢な、CMバージョンを通しで聴きたいものです。
静かに淡々と二人の思い出が綴られていきますね。
「グラスの中は、トパーズの潮騒」。ユーミンにまたやられたって感じです。
メロディーとしては最後の部分、まだ続きそうで、余韻を残します。
カラフルな装いのあるアルバム「U-miz」の最後をひきしめています。


★In the Season
豊かな季節感が感じられる数々の曲から3つ選びました。

○Hello,my friend
「わたしの王道路線です」と本人が言うだけあって、さわやかで切ない余韻が残る名曲ですね。
夏というのは燃えあがる「恋の季節」にふさわしいのかな?
夏が終わると、恋も終わってしまったけれど、いつまでも「友達でいさせて」と思う気持ちが
ステキだなあ。

○晩夏〜ひとりの季節
色彩感、映像感、叙情感、季節感、全てに才能のキラめきを感じる曲です。
失恋した彼女の思いは強烈には描かれず、むしろ故郷の静かな空気感が印象的です。
晩夏から初秋にかけての季節の移ろいの時期、猛烈に聴きたくなります。

○A HAPPY NEW YEAR
これも静かな曲ですね。
優しい思いやりにあふれて、このカップル、新しい年もいい関係が続きそうです。
「今年もたくさんいいことが、あなたにあるように。いつも、いつも。」
「今年も最初に会う人が、あなたであるように。」って言われてみたいな。


★My Roots
僕のユーミン・ライフの原点になっている荒井時代の曲からベスト3を選んでみました。

○ベルベット・イースター
僕のハートに落雷!した記念すべき名曲です。
まだ「ひこうき雲」発売のかなり前、東京音楽祭エントリー曲紹介番組をTBSラジオで
聴いていた時に流れてきました。
この明るいような暗いような曲調は何だ?荒井由実って誰?
既に「ユーミン解説書」がこの曲を取り上げていると思いますので、ここで多くは書きませんが、
当時の四畳半フォーク全盛の頃にあって、それはそれは衝撃的なものだったんです。

○あの日に帰りたい
社会人一年生の頃(!)の、僕のカラオケの定番でした。
「青春の後ろ姿を、人はみな忘れてしまう」若いのに鋭い事を言ってますよね?
正に古くならない、エバーグリーンな名曲です。

○生まれた街で
何気なくまわりを見たら、自分のソバにも季節感があるじゃない、とマンネリな気分にカツを
入れてくれます。「言葉にしたくないよ、今の気持ちは」。さりげない生活感覚が好きです。

★For Other Artist
他アーティストに提供した曲にも、好きな曲がたくさんあります。
どれもそのアーティストの持ち味を生かしていると思います。

○愛にDESPARATE(麗美、作詞・作曲:松任谷由実)
「この気持ち、どうにかしたい!」って感じが素直に伝わってくる曲です。
ユーミン自身の曲にはない、「ドップリと漬かった」恋ですね。
「あなだけしか救えない」だなんて。

○小麦色のマーメイド(松田聖子、作曲:呉田軽穂)
ブリッコ聖子の新しい面を引き出した曲だと思います。伸びのある声がうまく生かされています。
かすかにダルっぽいニュアンスが感じられるアレンジもいいなあ。

○ボビーに片想い(手塚さとみ、作曲:松任谷由実)
70年代ポップスの底抜けの明るさを感じてしまいます。懐かしいなあ。
この曲、知っている人いるかなあ?

It's End of All,Thank You.