東京国際フォーラム('99.12.31)(Update '00.1.2)
記憶とメモと、帰宅後に観た生放送ビデオ(★囲み)により書いております。
時刻の記載は必ずしも正しくありませんです。
あたりのオフィスビルの明りは少なく、この会場のみが賑わっているという感じの大晦日。
全国各地からお知り合いが続々と会場に到着しています。
入場時にまずビックリ。小さなお知らせの紙と液体入りのスティックを手渡されます。
折れば発光する「サイリウム」というモノですネ。
もう既にテレビ番組らしい演出が想像されます。
会場内を見渡すと、着物姿の女性や、紋付袴スタイルの男性、
ドレッシーにミサへでも行かれるのか、正装したお客さんも。
いつもとは違った華やいだ感じもしてきます。
この日が初めての方も多いのでしょうが、グッズ売り場がスゴい長蛇の列。
★オンエアー(21時4分頃)
東京国際フォーラム控え室より中継。インタビューでユーミン&南原サンが開演直前の緊張感を。
いつも書いていた「よこすか初日」の最初の衣装がこれですよ。>初めて観た方
21時10分頃、再度中継。ポケビ、もてないブラザーズが登場。千秋はフジテレビとか。
★
正規の開演時刻21時30分には、ほとんど全ての席は客で埋まり、ライブの始まりを心待ちにしています。
時々、拍手の「早くしろコール?」の中、BGMは流れつづけます。
今日は初めての2階席。2階最前列右端にニュース取材用のような固定カメラが置かれています。
1階のほうはと見下ろすと、何と1〜4列目がポッカリ黒い口を開け、小さなクレーンに載ったカメラが。
左側には長いアームを伸ばしたクレーンカメラが見えます。
「本日はテレビの生放送が入っておりますので、よろしくお願い致します。」とのアナウンスが入り
ついに21時50分、カウントライブの始まり。
いやそれはものすごい声援です。これまでのこの会場では一番スゴいです。
イントロが流れるたび、曲が終わるたびに、ドーッと拍手や声援が飛び交い、
早くも、もう今夜はスゴいことになりそうな予感が。
3曲終わってからのMC。
「ミレニアムナイトへようこそ!
でも普通なら1日が過ぎるだけなのに、雰囲気が違うのが不思議。
でも盛り上がるのはちょっと早い。しばらくはしっとりとしたムードを楽しんで
いただきたいと思います。」と。
「NIGHT WALKER」の後では、「今日はご存知のように特別だったりしますが、
私たちだけで、象もダンサーもシンクロもサーカスもありません。」
今日のイベントと今までの流れをふまえたユーミンのMCからも緊張感が
漂っているような感じがします。
アンプラグドでのメンバー紹介もスペシャルバージョンでしょうか。
田中サンがロシアのスケーターから手作り枕をプレゼントされたエピソードでは、
「家庭争議が起こってるらしいです。今日は奥さん来てるから手加減してしゃべったのよ」
と客席を盛り上げます(それほど手加減さは変わっていないと思いますが・・・汗)。
「海午後」「巻き戻して思い出を」と、アコースティック感も益々イイ感じになじんで行きます。
その後のMC。
「緊張するんですよ。今までで一番緊張してる感じです。
00になる時って不安じゃありませんか?」
客席からの声(聞き取れなかったけど、ユーミンと一緒だから大丈夫のような?)に
「私と一緒だと飛行機が安心だと言われます。ミレニアムの時はきちんとガイダンスします。」
これは早くもテレビ中継のこと?
とにかく今夜の客席のパワーはスゴくて、「リフレイン」で早くも総立ち。床が揺れている感じです。
★23時頃
カメラはまたまた国際フォーラムへ。「間に合った」と千秋が叫ぶ。
今回の「2000年ジャストにポケビとの新曲発表」の企画を紹介するコーナーが始まる。
12月20日の「よこすか初日」後、深夜の最終リハーサルシーンも。
サックスの南原サン以外、出来はイマイチ。ピアノの二人に急遽練習用テープを作ってあげる
正隆サンはじめとするスタッフの暖かくもプレッシャーを加えるプロ魂。
23時23分。国際フォーラムへカメラが切り替わり、新曲の時の衣装のお披露目。
確かに未来的、宇宙的なコスチュームではあります。★
ちょうどこの頃、ライブ会場では「アフリカへ行きたい」で、更に盛り上がっている最中。
コーラスも元気良く手拍子のポーズで。本当に床が揺れています!
★23時32分。再度国際Fより入中。最後まで真剣に練習を繰り返す出演者達は
インタビューに答える余裕もなく。★
23時34分。「流星の夜」が終わり、いよいよカウントダウンの時が近くなり、気分は高揚するも、
アンコールはスグには始まらない。時間調整中でしょうか?いつもより時間がかかっています。
23時39分。ブルー系の"GROOBY"Tシャツを着て、ユーミン、メンバー再登場。
「今世紀最後の最後でのライブだと思うと感激してきます。
このあとしばらく帰らないで。それじゃアンコールの第1弾始めましょう!」
もうこれ以上はないという位の、声援、拍手、踊る客。。
「14番目の月」が終わり、一旦全員ステージの裾へ消えていきます。
さすがに雰囲気に飲み込まれていき、いやがうえにも緊張と興奮が高まって来ました。
ざわめきが残る中、祭りの後のようなどよめきと静けさが少しの時間流れた後、
ステージ両サイドのジャンボトロンに、放送中の番組映像が突然流れ始める。
★23時50分。80日間世界一周の二人が汐留会場に到着のシーン★
会場では、日テレの二人のアナが登場。
ミレニアムで何かあったら安全に誘導する旨の注意伝達。
これまでの経緯を紹介するビデオが約3分間流れる。
着物姿の女性アナも加わり、ジャンボトロンには「お手元のサイリウムを振って下さい」との指示が出る。
★23時57分。汐留会場ではガヤガヤしている間に、「2000年まであと3分」のテロップ&アナウンス。
ここでカメラは会場内へ切り替わる。ジャニーズ系のライブのような、光のスティックのキレイな事!★
いつの間にかステージ中央奥にもジャンボトロンが。
150当たりの数字が表示されるや、ドンドン数字が減って行き、正にカウントダウンです。
ついにその数字が10になり、9,8、、と読み上げる客の声が叫びに変わっていくようです。
2000年1月1日0時0分、ワーっというどよめきの中、ステージには金銀キラキラのテープが放たれます。
客席へ向かって強烈なライトが光る中、中央ジャンボトロンの中にユーミン&ポケビの4名が浮き上がる。
そして世界で一番早い新曲発表、その名は「MILLENNIUM」。ステージ上にはスモークが流れています。
会場全体がワ〜ンとしていて、メロディーラインは良く聞き取れず、千秋の金属的なカン高い声ばかり響く。
ユーミンのパートはいちおう落ち着いた貫禄さえ感じる声は聞こえたものの、
「あなたに」のサビの繰り返しだけが印象に残りました。
さすがの千秋嬢も結構、緊張している表情だったように思えます。
★24時07分。生放送はCMが2分間★
会場ではユーミン&ポケビのトークが続きます。
5千人のサイリウムの演出について、
「ステージでやってもらったことはないので。して欲しくはないんですよ。
でも気持ちイイもんですね〜」と場を盛り上げるユーミン。
「由実さんのライブにお邪魔したのに、あったかく迎えられて」と興奮気味の千秋。
次の曲の為に衣装替えしたきたユーミン。「早いですね〜」と言われて、
「ただジャケット脱いだだけで・・・」と余裕のご発言。
★24時09分。客に手を振るユーミン、もう放送されているのに気がつかない?★
キューのサインが出て(?)「さあステージ上に2台のピアノが並びました。」
モテないブラザーズを紹介し、お二人登場。こちらへの声援はポケビの時以上かも。
前回の大阪城ホールの模様を知っているファンばかりだからでしょうね。
「春よ、来い」が始まり、サイリウムの光は今度は左右に揺れています。
千秋はコーラス隊の一番左に立っています。
最初つまづいたピアノも最後は順調に大成功(のように聞こえました)。ヤンヤの拍手に包まれます。
★24時16分。カメラは突然、汐留会場に切り替わり、中継各地へバトンリレーされる。★
国際Fでは、演奏し終えた二人のトークが続きます。
内村「今回は両手で弾きました。」
勝俣「やっと今日からゆっくり眠れます。」
ユーミン「音じゃなくて、人が一生懸命やってるって感動します。」
24時20分。アンコール(第2弾)も最後の曲「オールマイティー」へ。
★24時21分。放送では曲の途中からカットインされる★
シャングリラ・ラストの感動が蘇ってくるし、南原サンのサックスも心地よく響き渡ります。
もう、本当に2階席は揺れているゥ!
★24時26分。エンドスタッフロールが流れ始める。
<協力>キョードー東京、ハンズ、東京国際フォーラム <企画協力>松任谷正隆、雲母社、の名前も。★
24時28分、「オールマイティー」終了。会場の声援は衰えることがない。
「何年か前、私はどんな感じで2000年を迎えるか考えたことがありましたが、まさかこんな所で・・・
私にとって何もかも初めて。こんな幸せなミレニアムを迎えさせてくれた皆さんに感謝したいと思います。
ミレニアム、それに続く21世紀が皆さんにとって良い時代になることを祈っています。」とユーミンの
感動のメッセージを残して、6人一線になって始まる「A Happy New Year」。
例のジャンボトロンには歌詞が映っています。24時34分終了。一同ステージ上から消えて行きます。
更に拍手は大きくなり、誰一人帰ろうとする人はいません。
24時35分、日テレの司会者二人が再登場。「持ち歌は1曲しかありませんから」と再度、
ユーミン&ポケビを呼び出します。
バンドが揃う間、内村「ポケビが4名になったようで」と興奮と感動気味。
「ゲイパレードみたいでしょ?ABBAみたいで・・・」と冷静な(?)ユーミンとは対照的に、
「来年も歌おうネ」とどこまでも能天気な千秋。24時45分、2回目の「MILLENNIUM」終了。
会場内には「本日の模様は1月14日、7時58分より放送されます」と完全にテレビ局モードの
アナウンスが流れるも、きっとまた登場してくれることを知っている満場の客は手拍子を止めません。
そしてそして24時48分、やはりユーミンは出て来てくれました!
「本当にありがとうございました。もう前世紀、今世紀もみんなには感謝しています。
ずっと走って行けるのもあたたかく応援してくれるお陰です。大人になってそう思えるようになりました。
これからもどうぞよろしくお願いします。」と涙声のように聞こえるユーミンの最後のご挨拶。
流れ出す「卒業写真」のイントロ、客の手拍子も後に続きます。
さすがにここではジーンときました。思えば、今日は東京公演(前半)の最終日でもあったのでした。
24時53分、堂々3時間を越えるスペシャルイベントはついに幕を閉じました。
◎雑感◎
「卒業写真」ではやはりグッとクるものがあり、大感動ではありました。
しかし、客の盛り上げ効果だと思います、ここまで自分でも楽しめたのは。
ちゃんと「14番目の月」迄の通常メニューも聴けたのは良かったし、安心しました。
ただ、テレビ生中継が始まってからは、もうテレビ製作者のモノなんですね。
いきなり、ジャンボトロンにオンエアー中の映像が流れた始めたときは、あ〜、やっぱりって感じ。
終わってみれば、結局カウントダウンは格好のテレビ素材だったと言うことでしょう。
帰宅後、ビデオを観て、他のコーナーとのミスマッチが気になりました。
「108ップー」となんて同次元にして欲しくないですよ。下らな過ぎて言葉にもなりません。
まだ紅白歌合戦に中継してもらった方が良かった位です。
1枚10万円(?)まで跳ね上がった高値のチケット、そこまでして買う程の内容だったかなァ。
これって観られた人の言う贅沢でしょうね?
「カウントダウンライブ」と「生中継」とは別の問題だと思いますが。
なおワタクシメ、「MILLENNIUM」の曲は大いに気に入りました。
シンプルながらメッセージが素直に伝わってきますよネ?