よこすか芸術劇場('99.12.20)(Update '99.12.22)



全てメモと記憶で書いております。間違いご容赦下され。

京浜急行を乗り継いでやってきました「汐入」。何しろ初めて行くホール、
今日はエラく早く職場を出たのでした。
徒歩1分というか、まさに駅前という感じで、シャングリラのオープニングのような
ダンボール箱が積まれたバーゲン会場の奥にホールへあがるエスカレータがありました。
キリンラガーの電飾カンもツアーを知らせるボードも、ホールツアーらしいミニサイズ。
出演者全員が登場している巨大写真が今回の記念撮影ポイントでしょうか?
オペラなんぞまだ観たことがないワタクシメですが、確かにこのホールはオペラハウス風。
1階2階は地続きで、3階〜5階が中の周囲を囲んでいます。
4階の2列目ほぼ中央で鑑賞です。
ステージに幕はなく、黒い舞台に黒いピアノが中央に。ピアノの前の椅子の隣りには
ユーミンご愛飲の飲み物カップが3ツ見えます。
ステージ中央には、石造り風のYMロゴマークがデーンと居座っています。

18時42分、場内の照明が暗くなり、左ソデよりユーミンがいきなり登場。
中央で深々とおじぎをして、そのままピアノの前へ行き、始まった演奏は・・・

(1)ベルベット・イースター
この曲で始るなんて。。私とユーミンが出会った記念すべき曲。あれはもう20数年前のこと。
もうグッときてしまいます。黒いロングドレス、襟のまわりがキラキラ飾り物が付いている
クラシックのピアニストのコンサートのようです。
(2)ジャコビニ彗星の日
いつの間にかスモークがたちこめ、舞台後方より青いライトが照らされ、小さな無数の
星が耀きだし、歌いはじめた2曲目。始めはピアノには触れていなかったようでしたね。
これもイイ曲だなァ。会場もシーンと聞き入っているようです。
途中よりメンバーのサウンドが加わり、ピアノを挟むように、一番左に田中さん、
次に中川さん、ユーミン、市川さんが前列に勢揃い。
YMマークの後ろの列、左より村石さん、武部さんという配列。
(3)生まれた街で
巨大YMロゴが上がり、ステージ奥のホリゾントには、何やら未来都市風の絵が映し出されます。
荒井復活コンサートを思い出させる曲並びですね。この曲も好きで口ずさんでしまいます。
コーラス3人(左:佐藤さん、中央:ティナさん、右:今井君)が右奥の少し高い所に登場。
革で決めたスタイルだったような(既に記憶は曖昧に・・・)。

MC
「初日にようこそ。子供の時のピアノの発表会みたいに上がっちゃう・・・。
こういうのは20年ぶりです。こういうたたずまいの私をご存知の方は少ないのでは?
もうお亡くなりになった方も・・・
その頃のナンバーと新しい曲を織り交ぜてお送りしたいと思います。」

(4)たぶんあなたはむかえにこない
これも久しぶりだと思いますネ。いつだったかメドレーでサワリだけ聴いたような気がします。
(5)NIGHT WALKER
ここで、またまたキテしまいました。ついに目頭が熱くなるゥ。何と都会的な哀しみに満ちた
なんだろう。ここまでのピアノ弾き語り曲の流れは素晴らしいの一言に尽きますね。
(6)恋は死んでしまった
やっとニューアルバムからの曲。ここではピアノを離れてギタリストやコーラスの所まで
移動しながら歌っていたような。
コーラス隊の振り、これは結構簡単に合わせられそう。右手をリズムに合わせてクルックルッとね。
(7)Spinning Wheel
ここまでで一番拍手が多かったんじゃないでしょうか。テレビ効果でしょうか??
歌い終えステージ左へ消えるユーミン。

まもなく武部さん、中央のピアノまで出てきてソロ演奏。
ニューアルバムの中の曲をアレンジしたような、アップテンポの感じで弾いていたようです。
(8)Josephine
衣装早変わりで、今度はカウボーイハットに編み上げブーツ、何やら上手く説明できない
「カウガールブルース」に似合いそうなスタイルじゃ。
この曲に合ってるのは、その前のドレス風の方だと思うけど。まあいいか。
ジャズクラブっぽい雰囲気で、オトナのムードです。

YMロゴが降りてきて、ステージではピアノの片付けが始ります。
MCでつないでゆきます。
「今回のステージはとてもチャレンジングなこと。象も出てきません。ダンサーもサーカスも
シンクロも出てきません。私達のパフォーマンスとみなさんのエネルギーだけで
決まってしまうんです。」と声援をお願い。
シャングリラの思い出話しになり、各地でダンスパーティーをやったとか。
そのエピソードもからめて、メンバーを紹介、アンプラグドへ移ります。
(市川サン、新年早々に2泊3日でロシアへ行くそうですよ。)
(9)海を見ていた午後
ここ「よこすか」で聴くのも、ご当地近所(?)でオツなもの。
(10)巻き戻して思い出を
この2曲では、メンバーはファラウェイ隊(歌詞を歌う)ではなく、
ハミング隊って感じのコーラスでしたね。
何と、ここで歌詞を忘れてしまうという大ハプニングが!
後のMCで、あの部分の歌詞はね〜、って解説がありました(笑)。

(11)Lost Highway
シャングリラ効果なのか、拍手は大きかった。今でもあの時の演出を思い出してしまいます。
(12)ツバメのように
たぶん私はライブでは初めて聴いたのでは。
(13)リフレインが叫んでる
何となく終盤に近そうダと思わせる曲ですね〜。この時はピチピチのマンボパンツにベストという
ロックミュージシャンって感じに衣装は変わってた。
手拍子が合わないですね、どうしたことか。
(14)Now Is On
ここでコーラスとパーカッションのメンバー紹介があったかと。
(15)アフリカへ行きたい
この曲、荒井時代の定番だったそうですね。去年の苗場を思い出します。
もう、ユーミンパワー全開状態。コーラス隊のところまで行って
ティナさんと二人して同じマイクに歌ったり、まるでアフリカ原住民族の踊りのように
身をくねらせ、体を張るダイナミックな踊りというか何というか。。
(16)星空の誘惑
この曲へ続くあたり、荒井っぽくってイイと思う。
原曲のブラスアレンジのところはギターがビンビンと響いて行きました。
(17)流星の夜
やはり、これは予想通り、本編最後の曲でしたね。

この曲が終わった時、20時20分。途切れない構成で結構短く感じました。

★アンコール
胸にGROOBYと書かれたチビTで登場、「今日から始ったツアー、元気で行ってきま〜す!」
アンコールはおなじみの曲で会場ますます熱狂の嵐へ。
(18)守ってあげたい
ウ〜ム、また手拍子が合わないのがトテモ気になるのであった。
(19)中央フリーウェイ
(20)14番目の月
ますます荒井復活コンサート風に。
もうこのあたりになると、今までのライブではありえなかったようなことの連続。
最前列の客とは手のひらタッチ、握手とか、プレゼントをもらっちゃったり、
客のハットを借りてかぶってみたり(ちゃんと返していましたネ)。
「警備上の理由」によりアッという間に禁止になりそう?
何か、アッという間に3曲が終わってしまっていました。

さすがに(?)初日の客。拍手をなかなか止めません。
音響効果の良いホールのせいか、その盛り上がり方も直に響いてきます。
そしてそして、

★Wコール
(21)青いエアメール
少し涙ぐんでいるような感じも。ジンとくるやはり名曲。
会場シーンとした中、歌声が響き、声援も少し飛んでいました。

全終了20時41分。

率直な感想。良い曲は演出なんていらないんダってことかなァ。
座ってジックリと、歌詞を聴けるコンサート。
観客とのコミュニケーションの取れる狭いホールでのコンサート。
こんなのを待っていたましたよね。
ユーミン自身もこんなスタイルをずっとやりたかったからこそ、
握手の大サービスまで出ちゃったのではないのかナ?
東京国際フォーラムじゃ大きすぎて、また心配の種が増えてしまいました。