SURF&SNOW in Naeba Vol.23,2003


 Top of Naeba 2003
Song List Mini Report Gallery Goods List



 ☆ Mini Report  (現場でのメモと記憶にもとづいてます。)

 額縁が斜めに並んだステージは「MOMA展会場ライブ」のイメージから。 洋風の家並みの灯りをちょっと高めの視点から見下ろしたような 絵が中央の額にかかっています。 弦楽四重奏のクラシックな音楽が消えてゆき、 ユーミン、メンバー、コーラスが登場。

 「こんばんは、ようこそ。最後までごゆっくり」
 イントロが始まり「ガールフレンズ」かと思いきや「1. SUGAR TOWNはさよならの町」。 黒ストッキングにベレー帽、ユニオンジャック柄のミニスカをまとい 手をパッ、パッと絶妙なタイミングで開く仕草が可愛く思えます。 ステージ右ではコーラスとシンクロするダンスも見せ、1曲目から盛り上がる。

2. Wings of Winter
 ティナさんの第一声で始まり、コーラスのかぶりもいい感じ。 ミラーボールが雪の雰囲気を醸し出す。

MC

 あらためて、23回目の苗場へようこそ。
 特にこだわってなかったんですけど、30周年を迎えての苗場。 初心にかえってライブ感タップリ、シンプルにそぎ落として、 ハートウォームにお届けします。

3. Walk on,Walk on by」 街のノイズが流れ出し、時計の文字盤のスライドが映り、 自然と客の身体も揺れてきます。
4. 冬の終り」 フレームの中は淡い色彩、油絵タッチの抽象的なデザイン画に変わります。
5. ただわけもなく」 風になびく髪、後方からのスポットライトに浮かび上がるユーミン。 このあたり手拍子もなく聞き入る客席。

MC

 今はインドアだから関係ないんですけど、せっかく冬景色の中ですので  次の2曲は冬の歌です。

6. Northern Lights」  小野かおりさんが光る「ヒュンヒュン丸(でしたっけ)」を回し、バックライトの光が交錯。 「遠い星まですぐ」の歌詞にあわせて天空を指し示すユーミン。 ライトの色が次々変わり、ミラーボールも回っていました。
 完全に終わらないような幕切れ、メドレー風に始まる「7. 星のクライマー」。 冒険家・植村直己氏へのオマージュ、麗美の曲。これには驚きました。 2曲とも霊的な感じがつながっていて、素晴らしい流れだと思います。 麗美版のほんわかしたタッチの中にあふれる哀しさと壮大さが交じり合う感じが、 ユーミン版はよりドラマチックな雰囲気になっていました。
 終盤、衣装替えにステージ袖にユーミンが消えた後、市川さんのギターが クローズアップされ、余韻を引きずってゆきました。

MC

 つやのあるジャケットにパンツ姿で再登場。
 倉木麻衣に似てる?と笑わせ、3月放映の2番組を紹介。 テレビ朝日のほう、タイトルの「ユーミンの」というのが 「さんまの」みたいでどうも、、と照れつつ次のコーナーへ。

「8. 〜9. 」日替わりでアンプラグドだったり、弾き語りだったり。
 個人的にはアンプラグドの「Bonne annee」と弾き語りの 「私のフランソワーズ」がお好み。  弾き語りではピアノが客席に向かっていて、ユーミンを正面から見られる という珍しい配置。

「10. 〜12. リクエスト」今年も色々と話題にあふれたコーナーで楽しめました。
 お知り合いも4名選ばれて、我がことのように盛り上がれました。

MC

 今日のステージセットは美術館がテーマになっているんですけど、 私も何か出してと言われて「MISSLIM」のジャケット(正:インナー)をここに。。 ここからはノンストップで。

13. 悲しいほどお天気」 ジャケットを脱いでセータールックに。
 ゆったりとしたメロディーの割りに、村石さんのドラミングは小刻みなのが面白い。
14. Midnight Scarecrow」 額の中は花の絵に変わり、黄色やオレンジのライトが夜明けを演出。

 星条旗をあしらったTシャツに古着味のジーンズ、カウボーイハットで再登場。
15. ホライズンを追いかけて」 ピンスポットが交錯。ユーミンなりの人生応援歌。好きな曲。
16. Painting the sea」 すじ状の照明がステージ後方からユーミンを照らし、まるで後光がさしたかのよう。
17. Rodeo」 サーフィンをしているアクション、市川さんの動きも激しく。  小さなライトがストロボのように点滅。

18. 雪月花」 シンセサイザーで始まり、ピアノで締める。アレンジの妙でしょうか。
19. BLIZZARD」 定番。個人的にはやめても良いと思う曲。

 額の中にミラー状の反射板がセットされ、ユーミンが登場。メンバー紹介。
 ソデなしシャツには反戦運動華やかりし頃を思い出させるメッセージが。
 PEACE TOLERANCE ROCK'N ROLL

EC1. 真冬のサーファー
EC2. 14番目の月

 一同ステージから去り、「Over the Rainbow」が流れる。 合わせて一緒に歌ってしまう客もちらほら。
 「どうもありがとうございました。苗場のお客さんがいるからやっていけます。」

EC3. Good-bye Goes by
EC4. 卒業写真
EC5. 青いエアメイル

 (最終日のみ)
 今回新たに設定された段上の客がバタバと足を踏み鳴らし、 大平原を疾走するバッファローの群れのような(映画で見ただけですが)地響きが起こる。
 帰ろうとする客は誰もいない。

EC6. 春よ、来い


*  はじめのうちは「17.」〜「19.」の流れはいかがなものか、とか 「ホライズン〜」でかなり体力を消耗している様子で、 ここからの上げ下げ激しい曲順はどうなのか、 ネットライブでは声の調子が最初から良くなかったり、と不安も多々ありました。
 そんな不安やもやもやが最終日には全く嘘のように消えていて、 終わってみれば「Wings of Winter」ツアーだったと言えるような、 選曲の妙、静動ブレンドが良く効いたライブだったように思えます。
 久しぶりに聴いた曲も多く、あらためて曲の良さを実感。
 一昨年の「水平線にグレナディン」に続き、 今回の「星のクライマー」は2度と聴けない貴重な体験だったかも。