Mariko takahashi at Zepp Tokyo 2009
   '09.10.07(Wed) 〜 Zepp Tokyo
      (Update '09.10.08)


高橋真梨子さんのFC主催イベントが「Zepp Tokyo」で開催。
台風18号接近中という悪天候の中、興味津々で行ってまいりました。

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*今どき珍しい、顔写真入りハードチケット

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*ゆりかもめ新橋駅
 (ブレてます by ケイタイ)
 真梨子さん初のライブハウス公演。
 「Zepp Tokyo」へ行くのは初めて。
 「ゆりかもめ」や「東京モノレール」は、
 乗ることすらが非日常。
 雨に濡れた車窓から見える湾岸の
 景色は、いつ見ても独特の味わいが。

 「ゆりかもめ青海駅」で降り、TOYOTAの
 巨大なショウルームの中を抜けると
 装飾過小な倉庫のような建物が
 現われます。「Zepp Tokyo」は
 外観も内部も作りっぱなしな感じで
 いかにもライブハウスの趣き。

ユーミンの場合とは異なり、今夜は誰も知り合いはいないなと思っていましたが、
昨年のNYカーネギーホールツアーでご一緒したご夫妻とロビーで遭遇。
「1年って早いですね」としばし会話。

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 (同じく by ケイタイ)
 中は普通のホール並みの広さで、
 最後列は30列。収容力はさすがです。
 当方は4列目とラッキーなお席でした。
 ステージ両脇のセットは今のツアーで
 使われているものです。

 18時10分。
 FCの男性が進行役として現われ、
 第1部トークイベントの始まり。
 ステージに真梨子さんと
 バンドメンバーが登場。
 思い思いに折りたたみ式チェアに
 腰掛けます。

真梨子さんだけ映画監督が使うようなディレクターチェアで
他の方より一段低くお座りです。
コンサートのリハーサルでも同じ物をお使いだそうで、
そんな所にもファン心を沸かすイベントだなと思わせます。
お衣装は私服そのままという感じのうぐいす色のツーピース。
慣れない進行役が、まったりのんびりと進めてゆきます。

まず最初は「FC会員投票による好きな曲ベスト10」発表。
意外にアップテンポの曲が入っていたり、順当だったり。
ちなみにベスト3はバラード系が占めました。
第1位 FOR YOU
第2位 ごめんね
第3位 フレンズ
各曲のステージ歌唱映像が流れます。
髪が乱れている画像を見て「この時はパーマをかけていない」とか、
メンバーがツッコむのが可笑しかったです。

「バンドメンバーの日常レポート」では個人個人が撮影した写真が
スクリーンに投影され、自分の言葉で語るのが珍しい。
普段は全く声を発することのない人もいるわけで、
「ドラムの人は関西弁なんだ」とか、新たな発見もありました。
徳利とぐい呑みを持参して、ホテルの備品の電気ポットのフタを開け、
熱燗にして一人で酒を飲む、パーカッションのマロ氏の写真に爆笑。
続く「ヘンリー・バンドプレイ・ダイジェスト」は
これまでのパフォーマンスを編集した映像を見て、
あ〜だこう〜だと懐かしむ企画。
元々は真梨子さんの衣装替えの時に演奏でその場を補っていたものの、
トイレに行ってしまう客の多さに何とかしたいとうことで、
注目されるモノをやってみようと始めた企画だそうです。
今では余興というには失礼な、見事なパフォーマンスになっています。

最後は「プレゼント抽選会」。
座席番号でサイン入りポロシャツ等レアグッズが当たります。
後半はジャンケンで当選者を決めるのですが、
あの真梨子さんに「最初はグー」なんて言わせて良いのでしょうか?(笑)
最後は質問コーナーで、客席からの4名の質問に答えます。
締めは「最後のコンサートで、最後の曲として歌いたい曲は?」
さすがに即答できずお答えは「近い将来、FCの会報で」となりました。
質問する方もいかがなものかと思いますが、
「ズキンと来た質問です」と真梨子さん。
安易に答えられないということです。

トークでは「お腹が空いてきた」と常に自然体の真梨子さん。
ちょっぴり「姉御肌」的な感じが、何とはなしに伝わってきます。
最後のコメントでは、長年の間ずっと一緒にやっている
(最長は小松崎サンの31年、最新メンバーでもドラムの山下さんで6年)
バンドメンバーへ感謝すると共に
「他にやりたい音楽があるのなら、私は皆さんの将来を縛りません」
といったトーンの発言が、潔くて素晴らしいなと思いました。


第1部で90分近く費やし、ようやく第2部が始まります。
お衣装はそのままで再登場。
今夜のために練習してきたと、譜面台に歌詞を載せて歌うこともありました。
歌唱にはいつもながら圧倒されます。
音響的には素晴らしい会場だと思います。

☆曲目リスト
1.NOT SO BAD
2.ロビンソン(最新アルバム「No Reason」より)
3.Johnny Guitar
4.OH! CAROL
5.フレンズ
6.ごめんね
7.FOR YOU
8.グランパ

1は今回のツアーでも聴ける曲。
2は「ステージでは初めて」とのことでしたが、
NHKの「SONGS」でも歌われていました。
「音域が広く難しかったけれど、歌いたかった曲」と
番組内で語られていました。
3〜4は1950〜60年代のポップスを真梨子さんふうにアレンジ。
コンサートでもなかなか聴けない英語曲。
「今夜のお客さんならご存知ですね(笑)」。
5〜7は上記ベスト3より。
8はコンサートでは「立ち推奨」の曲で、
今年のツアーから振り付けが加わったことから
お歌の前にサックスの万照さん指導による振り付け教室開催。
「皆さん、コンサート会場では先導役をお願いします」

第2部は「たったこれだけ」という物足りなさはありましたが、
今夜はFCメンバーとの懇親パーティーのようなモノ。
これはこれで良かったと思いました。

真梨子さんは何かと地味なイメージがありますが、
ホールツアーと年末のディナーショウで構成される
年間スケジュールを、毎年きっちりこなされています。

動員数500万人達成は2003年7月3日の神奈川県民ホールで
通算2001回目のコンサート。
動員数600万人達成は2009年7月25日の東京国際フォーラムで
通算2535回目、とのこと。
アリーナクラスの会場はゼロ。
イベント性のあるコンサートが確か武道館、大阪城ホールで各1回。
ホールツアーでこの動員数は本当にスゴいです。
私は人間国宝級の歌い手だと思っています。
FCができてから13年とのこと。 次の企画にも期待しています。