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ICE ELECTRIC SKY
'04.03.14(Sun) SHIBUYA-AX
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(Update '04.04.11)
本ライブご案内DMより
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いかにも開演前によく流れているようなポップミュージックが、
ギターベースのインストルメンタルに変わり、その曲が終わる頃に
メンバーがステージに登場。
「TIME OUT!」というロック調のビート感あふれる曲でスタート、
引き続き「ROCK'N'ROLL(Life goes on)」へ移り、客は稲穂が風に揺れるように体がスウィングしてまいります。
前回は2年前。
ビート感、スピード感あふれるリズムの洪水は変わりません。
本来は昨年の4月19日に同じ会場でライブがあるはずだったのですが、
ギターの宮内氏の急病でキャンセル。
先行予約のチケット代が現金書留で戻ってきました。
1年待ったファンも多かったことでしょう。
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MCでも「色々ご心配をおかけしました」と。
心配なのは体調だけなのかな、と思った事が更に続きます。
「自主制作レーベル(FREEBIRD RECORD)を立ち上げ、2月に1枚くらいのペースで
新作を発売したい。第1作が今朝届きました。ロビーで売ってます」。
このグループは東芝EMIから1993年7月にデビューアルバム、その後シングルや
リミックス、ベスト盤として23枚のCDをリリース、そしていつの間にか(?)
ユニヴァーサルに移籍。ミニアルバム2枚を出した後、
2003年2月26日にオリジナルアルバム「Formula 21」を発表。
これをメインにすえたライブが上記のごとくキャンセル。
そして2か月前(2月4日)に発売になったベスト盤は
「デビュー10周年を迎え、その歴史を網羅した過去と未来を繋ぐベスト・アルバム」との
ふれこみでユニバーサル・ミュージック移籍後の作品が6曲、EMI時代の曲が8曲、新曲が2曲。
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そして生まれたての自主制作レーベル。
移籍まもないユニバーサルから、もうベスト盤が出るのはナンなのか、
久々のライブへの景気付けのベスト盤かと思っていましたが、
ベスト盤を出してまたまた移籍、というよくあるパターンなのかも、
と思ってしまいました。
このベスト盤のDMには2つのレーベルのURLが載ってはいるので、
モメ事があっての自主制作レーベル立ち上げではないようにも思えますが、
インディーズに逆戻りするような事を何故しなければならないのでしょう。
ロビーでは自主制作CDはグッズ(物販)のコーナーで売られており、
メジャー会社のCDは別の場所で販売していました。
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一般には買いにくそうなのでこのCDを買いました。
「全て手作りで大変」と言っていた通り、ジャケットも歌詞カードもなく、
お値段さえどこにも表示がありません。
曲名はCDに表示されているだけ。
そんなものなのか。曲はなかなか良いです。
"MorningDew"はヴォーカルのM2の前後をインストの
"epiloge"と"reprise"ではさむという、3つのパートからなる壮大な感じの
組曲になっています。
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メンバー登場の直前に流れていたのはこの曲だったのです。
今までのアルバムの中にもインストルメンタルの曲があり、
そのような流れが好きなのかもしれません。
歌詞も彼らの過去の曲と同じ感覚のフレーズが多く、こだわりの作りを感じます。
ライブそのものについても書いておかねばいけません。
音響も悪くないライブハウスで、初めのうちはそれぞれの楽器やヴォーカルも
ちゃんと聞こえてきますが、だんだん聴覚がおかしくなるようで、
メロディーラインも歌詞も分からなくなっていきます。
聞きなじみのある曲なら、それでも十分乗れるわけですが、
こういう状況で新曲を初めて聞くのはつらくもあります。
このライブで一番良かったと思えたのは、ユニヴァーサル盤からの曲「C'est La Vie」。
演奏に厚みが加わって、音場が豊か。
それでもやはり盛り上がるのはEMI時代の数々のライブ定番の曲。
疾走するリズムに乗る歌詞はなかなか大人なモノが多いと思います。
とるに足らないものが多い毎日。
でも人生を前向きに受け止めていこうとする純な気持ちにあふれているところに共感します。
例えば
ごらん…世界は銃と毒に覆われている
−それでも覚えてる空は声もなく蒼いまま−
そんな記憶が残るなら
この両手に溢れるだけの小さな勇気と小さな叫びを伝えたい
(演奏中に泣いてしまうこともあるという"kozmic blue")
「間違えちゃってごめんなさい」と国岡嬢(Slow Loveの後で)。
グッズのキャップを被って登場の宮内氏。
「(自分が被っているから)分かりやすいね〜」と朴訥に話し掛ける普段着の感じも
このグループの持ち味でしょう。
アンコールの後のMCで、
「先のことは分かりません。自分がいなくなっても曲は残ります」と
その直前の曲「PEOPLE,RIDE ON」にある歌詞そのままを語る宮内氏。
本当に体調は良いのでしょうか。。
メジャーレーベルとは別に活動の場を広げて、これからどんな作品を発表し続けるのか、
勝負に出たような気さえしてきて、もっとコマメにチェックしないといけないと思った夜でした。
☆ICE オフィシャルサイト
・http://www.universal-music.co.jp/universal/artist/ice/
・http://www.freebird-record.com
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