画像=6K ☆世界宇宙飛行士会議コミュニティデー
〜日本科学未来館(東京・お台場)
  '03.10.16(Thu)
  (Update '03.10.30)


 ・主催:宇宙探検家協会第18回世界宇宙飛行士会議組織委員会
 ・後援:朝日新聞社ほか
 ・登場メンバー(着席位置の通り、写真左より)
  スコット・カーペンター氏(米国)、毛利衛氏、松任谷由実氏、
  アレクセイ・レオノフ氏(ロシア)、野口聡一氏

画像=2K 画像=2K 画像=2K 画像=2K 画像=2K
 Space Explorers Photos by the 18th Planetary Congress of
 the Association of Space Explorers from (c)NASA & (c)RSCEnergia.
 Yuming Photo by (c) THE YOMIURI SHIMBUN

 ・司会進行:大橋マキさん



画像=9K
 ご招待状
 開催直前にご招待情報が流れ、4枚出した応募の1通が当選。 初めて「ゆりかもめ・海の科学館」駅で降りると見事に生活観のない世界が広がってました。 海の科学館を右手に、左手に未開発の大きな土地やら何やらを眺めながら 会場の日本科学未来館に到着したのは17時50分頃と開演間際。
 入場者章を胸につけ、係員の案内に従って着席。ギリギリに着いたのでかなり後方の列。 キャパシティは300席くらいかと思われます。 ユーミンファンばかりか、と思っていたらごく一般の方も大勢来られておりました。 見上げると巨大な球形モニターに青い地球が投影されています。 NASAから送られてくる最新のデータが投影されているそうです。 そういえばいつかNHKで見た、毛利さんと中山エミリ嬢が ナビゲータをされた宇宙モノの番組をこの会場で撮影していたのを思い出しました。

 「OVER THE SKY」の中の曲が流れる落ち着いた静かな雰囲気のなか、 18時3分頃いよいよ始まりです。
 出席者が座る位置の後方にあるディスプレイにスペースシャトルの打ち上げシーンが 映し出され、「Miss Broadcast」が流れると早くも真っ先にユーミン登場。 ワ〜ッと熱くなるユーミンファン、でも静か目か。 白いジャケットのようなカーディガンのようなファッション。 その下は黒のタートルに膝あたりまでのスカート、 大きい網のように見えるストッキングに短めの黒のブーツ。
(ファッションチェックは大の苦手なので、間違いはご指摘下さい。)
 そしていよいよ本当の主人公、4名の宇宙飛行士の方々の登場です。
 司会者にまずひとことと言われ「ローリングストーンズよりかっこいい。 足が浮くような感じです」とユーミン。 確かに偉業を成し遂げた人の前にいると、何も言えないという感覚が 自分にはあるのですが、この時もそうでした。 また、宇宙とは?という質問に確か「(元素など)全てがあって、全てない」 というような答えをしていたのも印象的でした。

 まずは有人宇宙飛行の歴史を紹介するドキュメントが流れ、 そして色々な質問に宇宙飛行士各氏が答えて行くというスタイル。 スコット・カーペンター氏(米国・人類初の有人宇宙飛行士)は言葉数が少ないのに、 アレクセイ・レオノフ氏(ロシア・人類最初の宇宙遊泳者)は実に雄弁な方で好対照でした。 特に日本語訳の時間を与えずに5,6分も(?)話し続けた時は少々冷や汗モノ。 客席脇のブースにいる翻訳の方はシッカリと訳されていました。
 毛利さんも含め、3人の共通した意見は
 1.地球は美しい。
 2.地球は孤立した空間にあった。
 3.地球は小さくはかない感じがした。  でした。

 そういえばかなり昔に読んだ立花隆氏の著作「宇宙からの帰還」を思い出しました。
 この中では地球に戻って明らかに人格が変わった宇宙飛行士の例がたくさん書かれています。 (TBS(当時)の秋山豊寛さんも山奥に入り自作農をされているとか。)
やはり並々ならぬショックを与えられた体験なのでしょう。 スコット・カーペンター氏が地球のことを「home planet」と言われたのも印象的。 地球外へ出られた方だからこそ言える言葉ではないでしょうか。 また、来年、シャトルに乗る予定の野口さんが、 「あと3人空きがあります」とユーミンを誘っていました。 その野口氏のNASAでの訓練風景ドキュメントも写し出され、 とても興味深く見させていただきました。

 話題が地球から火星へと移ると、球形ディスプレイも火星の赤い映像に変わります。 火星大接近の話題もタイムリーでした。 このあたりの話題は8月15日の横浜ランドマークのトークショウと被るところもありました。

 終わりが迫るなか、客席からの質問シートに答えるコーナーがありました。 そのシートにはあらかじめ質問したい飛行士名を指定する欄があり、 ユーミンには質問はできないようになっておりました(汗)。 わずか3名の質問で終わってしまいましたが、お知り合いの名前が呼ばれてビックリ。

 ユーミンの締めの言葉は「地球って美しいだけでなく(汚染とか)壊れやすいと 思われますが、人類にとって唯一明るい未来だと思う。 地球を大切にしないといけないと思いました」というニュアンスでした。 約100分のトークイベントはアッという間に終了、おみやげもいただき満足して帰りました。

 翌朝のテレ朝のワイドショウでは、 毛利氏が「いま一般の方が宇宙へ行くには20億円くらいかかります」と話されても、 顔色一つ変えないユーミンに「さすがですね」とコメンテータ達が納得するという場面や、 「虫歯があるとダメなんですって?」と質問する場面が流れていました。

 ユーミンはとても好奇心あふれる様子で、目が輝いていたように見えました。
 宇宙飛行士の真ん中に座っていても全く違和感がなく、自然に見えたのが不思議。
 世界宇宙飛行士会議なるものを初めて知り、その18回目にして初の日本での開催。
 まさにこの日は中国の有人宇宙飛行成功のニュースも流れてタイミングも最高。
 なかなか貴重な体験をした思いです。

*一部分について当HP宛ての投稿や
 自分のコメントを引用/再掲させて
 いただきました。
画像=3K