画像=5K 人類誕生50万年前の星空を見ながら
〜横浜ロイヤルパークホテル3F 鳳翔の間
  '03.8.15(Fri)
  (Update '03.8.17)


 ☆ 16日付けスポーツ紙記事画像&リンクはこちら。 ☆ 大平貴之氏のサイトはこちら
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「Frozen Roses」のパシフィコ横浜公演以来の…

大雨でダイヤが乱れる東海道線・京浜東北線に乗り、会場へ到着。
このあたりに来たのは何と「Frozen Roses」のパシフィコ横浜公演以来。
受付を済ませエスカレータに乗り3Fの鳳翔の間へ。
1万通の応募から抽選に当たった1000名(応募要領では700名)が次々と来場してまいります。 会場は横に長い大広間でさっそく座席図で指定席を確認。AからIブロックまであり私は右端に近いBの かなり後方でしたが、会場に入れただけでも幸福なことです(お譲りいただいたのです)。 双眼鏡を持ってきて大正解でした。


「メガスター」はスゴい!

 10分遅れくらいで開幕、まずは進行役の大橋マキ嬢が会場中央にてスタンバイする、プラネタリウム作家・大平貴之をご紹介。 場内が暗くなり自作のプラネタリウム機「メガスター」を操作すると、今のこの場所で見られるはずの 星空が浮かび上がります。今夜のマシンは今回限りの「メガスター2ミネルヴァ特別仕様機(デジタルグラフィックスとのハイブリッドシステム)」 だそうです(大平氏のサイトによる)。
 武部氏のピアノによるユーミンソング集から「経る時」や「ずっとそばに」を BGMに流しつつ、大平氏が軽妙な解説を加えてゆきます。プラネタリウムを見るのは何年ぶりでしょうか。
 この「メガスター」のことは前に新聞で読みましたが、とにかくスゴいのです。 今までの大メーカー製の性能をはるかにしのいで「170万個、11.5等星」まで映し出せるとのこと。 今までの映像が平面的なのに対し、「メガスター」が投影する世界は星座に奥行き感があるのです。 この後のメインイベントの予告も兼ねて「さそり座」のS字型の星々をマーク。


いよいよお二人の登場です

 しばしのデモに続いていよいよお二人の登場です。
 「LOVE WARS」のイントロが流れ出すと手拍子が沸き起こるのですが、なかなか出てきません。 控え室で話し込んでいるのでしょうか?!(汗)
 ユーミンはブルーのシャツの上に黒ストライプ入りのグレーのスーツ、毛利衛さんはワッペンが たくさん付いたユニフォームをまとっての登場で(記事画像をご参照下さい)、場内も少し温度が上がったようです。
 ここからトークショウの始まり。

 ステージ両サイドにある大型スクリーンが出演者を映すのですが、その映像が少々暗いのか (双眼鏡で見ても同じですが)、今夜のユーミンはちょっと日に焼けたような顔色に見えましたが、 気のせいでしょうか(香港でのCM撮影のせいだったりして)。
 色々な話題が続いてゆきますが(以下の順番は正しくないと思います)、シャングリラIIの副題が 「氷の惑星」で、ユーミンの宇宙への関心のことや、いま正に話題の火星大接近のこと、 ロシアでソユーズの打ち上げを見た話し等など。  ロケットの打ち上げもシャングリラも「一度始めたらもう止められない」という共通点に触れた際、 「ライブの最中は基本になるタイムカウント(本当は何と言われたのか??)が流れ、それに沿ってやっています」 というユーミンの言葉に、それまで静か目だった大平氏が「それ、おんなじです!」と ゲスト3人も次第にまとまり感が出てきたようです。  「タイムトラベルが出来るならどこへ行きたいですか」という大橋嬢の質問には、 「エジプト(が栄えた時代)に行きたい」と答えるユーミン。

 プレス用の撮影タイムには、予定になかった3人並んでカメラマンにポーズをとる 場面もユーミンが進んでセッティングして、さすがに女王の貫禄という感じでした。


「火星探査船シャングリラ号2021」上映

 ユーミンと毛利さんも客席の中に入って「火星探査船シャングリラ号2021」の上映に移ります。
 これは昨年、日本科学未来館で上映されて好評だった「2021年火星への旅」のフルデジタルによるリメーク版だそうで、 大橋マキ嬢と大平氏のトークと共に、近未来の火星への壮大な旅行へと案内してくれる作品。
 CGが実によく出来ており、太陽系の中の「我が星・地球」と火星の位置関係などがとてもお勉強になりました。


いよいよメインイベントです

 時間はどんどん流れいよいよ今夜のメインイベント。
 「メガスター」が50万年前の星空を再現するコーナーです。
 ピアノでの「朝陽の中で微笑んで」や「守ってあげたい」が流れる中、 スクリーンに映し出される「さそり座」が時間を逆戻りして行きます。正にタイムマシンの計器のような 「年月日時分カウンタ」がスクリーンの端しに表示されています。最初はゆっくりと過去へ戻りますが、 まだまだ星座の形は変わりません。アクセルを踏むように過去へのスピードを加速させると、 カウンタの文字の動きが読めないくらいになり、さそり座の形に動きが見えてきます。
 そしてカウンタが「BC497800年」あたりでストップ。
 自分では無責任にこのイベントの意味付けを出来かねますが、世の中にあるデータを駆使することで、50万年前の 星座を再現できるというその現実と、大平氏の努力と才能に圧倒されました。


あっという間に終わってしまいました

 メインイベントが終わるともう「まとめ」の時間、時間にして90分くらいのトークショウは あっという間に終わってしまいました。

 毛利さんの語りは優しさにあふれていますが、知識と宇宙体験に裏付けられてとても説得力があります。 ユーミンを引き立てるように控えめに話されるのですが、もう「有無を言わせず」という感じでした。 「宇宙へ行くということは(地球を外から見るだけでなく)全ての生命の元(=元素)にかえることですね」 と言われると、自然に納得してしまうのですね。 よく「今見ている星の輝きは何年も前に発した光」で 今その星が存在しているかは分からない、という話しをしたりしますが、 毛利さんに「太陽の光は8分前、火星は16分前です」 「今回の火星の大接近は6万年に一度のことです」と説明されると、 何と不思議なことなんだろうと思ってしまうのでした。

 終幕後、ロビーの自著の即売コーナーには大平氏も立っておられ、 ファンのかた(?)と談笑されておりました。
 天文ファンの方も大勢来られていたようで、大平氏のサイトには感想も書かれていました。
 確かに途中からステージ左のスクリーンには映像が映らなくなるトラブルがあったり、横長の会場ではプラネタリウムの 上映に無理があったりしましたが、それでもスペシャルゲストと一緒に、 とても普通の尺度では思いもよらない深遠な世界に思いをはせることができ、 貴重な機会だったことには間違いないと思いました。



  おまけレポ
  「ユーミンのシャングリラ旅行記」
   〜ランドマークプラザ2F特設ギャラリー



画像=6K  トークショウの前に「ランドマークプラザ2F特設ギャラリー」での「ユーミンのシャングリラ旅行記」会場へ 行ってみました。 アフリカ、ロシア、チベット、ペルー、ハワイの旅行写真展。 ハワイ以外は雑誌等で見たことがあるように思えました。シャングリラIIの小さい写真も10数点展示。 客席で見るのとはまた違った美しさがありますね。CD、DVD、シャングリラIIのグッズもさりげなく販売していました。 とにかく小さい会場なのに少々驚き。
 会場の隅には中国喫茶「桃源居」があり、「ソトコト」や「ワード資生堂でのトークショウ」でもおなじみの 菊地和男氏がカウンターの中に入り、女性アシスタントと共に色々な中国茶をサービスしておりました。 素人の質問にも親切に答えて下さり、「(菊地氏)本当はカメラマンなんですよね〜」「(ヒデ)あ〜そうでしたね」 というお恥ずかしい場面も。試茶するといただける茶器の底にはユーミン印入り。この特大サイズのものが 通路と会場を区切るガラス面にデカデカと展示(?)されておりました。 画像=7K