2月18日(金)(Update '00. 2.20)
(全ては記憶(既におぼろげ)とメモにより書いております。)


★20周年ムードにつつまれて

まずはチェックイン時にもらえる「バスツアー参加者グッズ」のデジタルウォッチに'20 Anniverasry'のロゴ。 カード・キーにもロゴが印刷されていて、早くも記念行事への期待が高まります。
オリジナルカクテル(その名も「SURF & SNOW」「BLIZZARD」)も「シャトレーヌ」でサービスされています。 公演日限定ですが、ユーミンナンバーのピアノ演奏付きとのこと。
ブリザーディウムへ通じる傾斜路脇のお茶スペースも、ライブ前後は今回はグッズ&オークション用の展示場と化しています。 Tシャツなどにもそのロゴがあふれています。

★苗場でもセンターステージ、できちゃうんですね〜

10分遅れで開場。どんなステージかどんな席になるかが分かる緊張の瞬間です。 場内中央にドーンとデカいステージが!ウワサ通りのセンターステージ。苗場では私としては初めてです。
座席はブロック毎に埋まっていく感じで、どうやら整理番号150から別のブロックへ案内され、 160番の私は2列目に座ることができました。既にアドレナリンが出始めてしまいます。
左斜めには武部さんのキーボード(ビデオのディスプレイが置いてあります)、右斜め前3〜4メートルには コーラス隊のマイクスタンドが。近すぎる!
目の前にドーンとあるステージは、細めの8本の支柱が支える8角形のテントの下に円形ステージが 3段あり、雰囲気はダンシングサンツアーの時のミニ版という趣き。ホールの壁際には三日月風の装飾がついたお立ち台が4ツ。 メンバーの登場退場に使われる花道が、会場の隅からセンターに通っており、その両側にも客席のブロックがあります。
ステージ天井中央にはミラーボールが、目の前には半球形のミラーボールが・・・
ということは、あの曲もやるっていうこと?と予想したら、正にその曲が始まった。

★お立台からユーミン登場!

21時53分、ミラーボールに一斉に照明が当たり始め、イントロが流れると、早くも客席がどよめき、 一番奥のお立ち台にスポットが。ユーミン意外な登場です!

(1)Man in the Moon
実に軽快なスタイル。薄いブルー系の上下(短目ホットパンツ)に白いコートをひかっけ、ロングブーツも白で決めてます。 (ファッションのレポは超苦手なのですネ)キラキラ光るパウダーが顔に塗られているようです。
髪はまるめて左右それぞれ二つの髪留め(バレッタ)されています。
それぞれの方向へ顔見世しながら、例の私のソバのお立ち台にも来てくれました。盛り上がる〜! 手を伸ばせば触れる程の距離を通り過ぎる際、ウィンクするユーミン、最初から飛ばしている感じ。 コーラスの目の前がお立ち台なので、ついつい客席の方を向いてしまう(?)のか、コーラス隊とやけに目と目が合うような。。。

それにしても苗場の整理番号ほど、運不運が分からないモノはないと思わせますネ。
メンバーの位置は、花道より時計回りに、コーラス隊、武部さん、市川さん、村石さん、中川さん、小野さん、田中さん。 村石さん以降の方は、こちらからは背中が見えるかどうかという感じ。センターステージだからしょうがないですナ。

大好きでノれる曲で、まずは興奮のライブのスタート。
「今日は金曜日。帰さないわヨッ」とユーミンもノッています。

(2)ダイヤモンドダストが消えぬまに
支柱の電球が灯り、益々室温が上がっていくように盛り上がります。
パントマイムのジェスチャーも健在です。結構久しぶりに聴いたような気がします。

(3)あなただけのもの
今度は照明が赤く変わり、荒井時代に戻れる感じ。コーラスのハーモニーもバッチリ。

(4)彼から手をひいて
「五七五」でもおなじみの曲。ここで注目はコーラス隊です。
「気が気じゃない 困るじゃない」のところでの、ティナさんと今井君のアクションが可笑しい!

(5)サーフ天国、スキー天国
苗場の定番って感じでしょうか?ここでバンド、コーラスがお立ち台へ移動します。
いつの間にやら、コートは脱いでいたようです。

(6)夢の中で
「Regend of the ZUVUYAツアー」を思い出させます。照明は暗くなり、青〜い雰囲気に包まれます。
それにしてもここまで休みがありません。

(7)冷たい雨(アカペラ)
去年の苗場ではコーラスとユーミンとのアカペラで披露された曲が、今年はバンドメンバーも加えた ニューバージョンでレベルアップ。全員、センターステージ上段に輪になってのパフォーマンスです。
ドゥーワップ感も厚くなり、イイ気持ちになったところで一同退場。
ということは、いよいよあのコーナーでしょう。

(8)リクエストコーナー

「初めて来た方にこのコーナーの紹介を・・・」との説明中に、エレピがステージ中央に運ばれてます。 最初のリクエスター選びは私のブロックで。「直訴棒」を振っていた2列後ろの人は却下。モノで目立とうとするとダメなんですよね〜。
「存在感のある顔」で選ばれた女性がステージにあがると、「昭和初期の女優のような、スッピンで。根性が気に入りました」と。 「ドロドロしたエピソードではないですが・・・」とためらう女性に、「いいんですよ、私ってそう見えるのかなァ」と応酬するYM。
名前(タカノユカさん)やエピソード(陸上競技)を聞いていくうちに、客席がざわめき始めます。 ユーミン、エステのタカノさんのネタで受けたと思ったらしいのですが、客席からのかけ声で、 日本陸上400メートル代表選手の奥さんと知って、のけぞるようにビックリ。客席盛り上がる。
(ちなみに、このタカノさんのこと知らなかったです、ワタクシメ)
「テレビで観たことある。影で支える妻とかで。日ごろ(自分が)テレビに出ないから、テレビに出ている人を見るとうれしくなって」と。 リクエストは「ずっとそばに」。遠征する時の飛行機内で思ったことが、リクエストの理由とか。イイ話しです。
全く危なげナシに無事に終了。「今日は勉強になりました。自分の歌を違う観点から観られました。」 「サクラじゃないんですよ、それだけ(顔が?)濃いってこと・・・」
武部さんが二人のポラロイド写真を撮って、今度は反対側に向いて、2曲目のリエスター選びへ。

かぶりモノをしていた人(?)が無視され、「危なっぽ〜い感じで、演劇でもやっていそうな人」の「砂の惑星」が却下され(ちょっと素人ッぽい選曲、ここの雰囲気とは合わないとかで)、 隣の女性へ。28才。妻の実家の家業を継ぐ夫へということで、「経る時」をリクエスト。
「夫に先に亡くなって欲しい。生命保険もかけてます」という危険な味わいになったところで、これもスムーズに歌唱が進みます。 確かに以前ここで聞いた時より歌唱力はアップしていると思いました。
ナンとこの女性、リクエスターに選ばれたのが3回目だと。「ブラックホールのような」と称するYM。無意識に選んじゃうオーラが出ているんでしょうね〜。で、何故か今夜のリクエストはここで終了。

ステージを整える時間を使って、インターネットライブ中の紹介、武部さんとの苗場思い出話し。武部さんは4回目からで、ここブリザーディウムが出来た頃を懐かしんでいました。

暗転した中、懐中電灯を片手にメンバー、ダンサーが再び揃い、そして始まった
(9)SATURDAY NIGHT ZOMBIES
バンド、コーラスは悪魔風のお面を被り、ステージ中央のユーミンはピッチリした光沢地のノースリーブに丸く青っぽい水玉模様のスカート。 「不思議の国のアリス」がデビルに囲まれているってイメージでしょうか。「ひょうきん族スペシャル」を思いだしましたです。
両手を掲げ前に出すゾンビの振りも復活。最後にデビルマンがマントをひらつかせ登場、ユーミンにまとわりつきます。めげないユーミン。 曲に合わせて全身からのオーラ攻撃に、身体を揺らし攻防するデビルマン、って感じの演出。

はてさてこの人物は誰でしょうか〜〜、お面を取ってみたら、なんとパパイヤ鈴木。おやじダンサーズや「ぴあ」の連載でもおなじみの異色振付師だったのでした。 「5年振りですね〜」と会話が始まる。ダンシングサンツアーの時に「いいダンサーいるよ」という手配師、じゃないダンスコーディネーターを努めたご縁とのこと。 「5年で45キロ太った」と言う程、黒スーツ姿は太っては見えないんだけど、お顔の面積がかなり、という感じですネ。

せっかくの20周年スペシャルゲスト、これだけで終わってはもったいないと、
(10)Corvett 1954
これはかなり貴重なナンバーでしょうね。去年の苗場とシャングリラでは出なかったダンサーが、ここで4名登場です。 パパイヤ氏は腹から出る(?)伸びのある歌声を聴かせていただきました。

(11)輪舞曲(ロンド)
コーラスのうなる感じの、民族音楽風イントロに引き続き、かなり見栄えのする華やかな曲が始まる。 最後の繰り返し部分、一回多く歌ってしまったように聞こえましたが、よく分からないうちに次の曲へ。

(12)別れのビギン
これもセンターステージのツアーの場面を思いださせます。ダンサー4名にコーラスがついたペアの踊り付き。
後半、ダンサーが客席から男性をステージに連れてきて、ユーミンとダンシング。 素人的なダンスシーンがあり、客席に目をつけておきました、という前説をしていたのですが、ちょっと唐突な感じもしました。 この男性にユーミンも「イチ、ニ、サン」と言ってリードしてくれるのですが、あんまり上手い出来とは言えませんですネ。

(13)満月のフォーチュン
思わず身体も揺れてくる、ライブにはふさわしい曲ですね。

ここでMC。
ツアーも苗場も同じスタッフでやっていて、ここのステージを学生の休暇に例えるようなオハナシから
(14)最後の春休み

(15)青春のリグレット
ライブでよくやる曲としては、最もお気に入りの曲です。いつ聴いても名作だと思う。

(16)真珠のピアス
ム〜、いよいよ終盤かと思わせる曲のスタート。メンバーの紹介もここで入ります。
あれま、本当にここで一旦終了でございました。

EC-1
(17)BLIZZARD
23時43分頃、パパイヤ氏再登場、Man in the Moonのアレンジで軽やかなタップを披露して、ついに出ましたブリザード。 パパイヤ氏、コーラスに加わり、拳を上げてボクシングスタイル風の怖さをアピール(?)。いや〜、目の前で観るとちょとコワイ感じです。
ユーミンは「Frozen Rosesツアー」の時のような黒いレザーパンツに変身。

(18)DESTINY
ここで興奮も絶頂を迎えるワタクシメ。
ユーミンが客席へ近づいてきます!私のいるブロックに、3回も。
まずは右通路に。ワーッとハンドタッチを求めるファンの手が伸び、係員があわてて静止しようとする。 あとわずか数センチのところでした。ご本人は目の前50センチ?!
左側で同じ光景があった後、もう一度右側に来てくれました。アドレナリン出まくり!!
全員が輪になってステージに並び、ン〜、もう終わっちゃうのか。。
ユーミンの「ありがとう」と言う、マイクを通さない、生の声が聞こえて、一同花道より奥へ消えて行きます。 花道両側、ハンドタッチを求める手がいくつも見られました。

アンコールを求める手拍子は弱まることはありません。

EC-2
ドーッとどよめきが起こり、またまた一同登場。
「30周年の時にもぜひお会いしましょう!」と言って始まる
(19)告白
この曲、苗場ではよく聴くことになりましたね。
メンバー、コーラスはグッズのTシャツ(チビT)、ダンサーはスタッフ向け、ロゴ入り黒いダウンベスト。

(20)WANDERERS
キビキビしたダンサー復活!このノリは久しぶりだなァ。ユーミンの動きは静かになったけど。
Wコールもあっという間に終わってしまいました。

24時07分、当然のようにトリプルコール
EC-3

「本当にありがとうございました。いい20周年を迎えられたと思います。
最高の思い出は、みんな喜んでくれることです。
20年、積み重ねたお礼はずっと続けること。ずっと会いに来て下さい。
ありがとう!」

(21)雪だより


何か、本当にアッという間の夢のような時間でしたね。
グッズ売り場へ、オークションの展示へ、コンビニへ、と会場を出た人々は散って行きます。